カラスを「鳴き声」で誘導

山形市で、カラスの「鳴き声」を使ってカラスを移動させる実証実験が行われ、誘導に成功した。将来的には、人工知能(AI)を搭載したカラス型のドローンを飛ばし、人間の生活を妨げない場所まで誘導することを目指しており、実用化への期待が高まっている。
実験をしたのは総合研究大学院大(神奈川県葉山町)で動物行動学を専門とする塚原直樹助教(38)ら。塚原さんは15年以上前からカラスの生態を研究し、鳴き声を録音。サンプルを2000余り集めてきた。
実験は、以前から市街地でのカラスのふん害に頭を抱えてきた山形市が依頼。これまでも鷹匠(たかじょう)やレーザーポインターによる追い払いなどの対策を講じてきたが、決定打には欠き頭を抱えていた。
「キッキッキッ」。13日午後6時半ごろ、山形市中心部の市役所に設置されたスピーカーから、天敵オオタカの高く乾いたサンプルの鳴き声が響いた。同時に、「グワッグワッ」という敵と応戦するカラスの鳴き声も流すと、市役所前の木にとまった数十羽のカラスは突然騒ぎ始め、中には上空を旋回するものも現れた。
その後、約200メートル離れた郷土館でカラスがねぐら入りする際の鳴き声を流すと、群れの多くが郷土館に向かって飛んでいった。安全な場所を求めたとみられる。塚原さんは「予想以上にうまくいった」と話す。
市は今後、結果を詳しく検証し追加の実験を行うか検討する。市の担当者は「カラスで困っている人は相当数いる。山形市で有効な策ができ、全国に広がって被害減少につながれば」と期待した。
塚原さんはAIを搭載したカラス撃退型ドローンがカラスと自動で対話をして、誘導することを目指す。「これまではカラスを敵と見なす対策が多かったが、カラスの賢さを逆手に取った解決策になれば」と話している。

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