量研機構、採血せずに血糖測定できる小型レーザー装置を開発

量子科学技術研究開発機構のグループリーダーでライトタッチテクノロジー(大阪市中央区)社長の山川考一氏は、糖尿病の指標となる血液中のグルコース量「血糖」を、ペン型 レーザーで測定する装置を開発した。採血を必要としない非侵襲性の血糖測定が可能となる。2018年度から糖尿病患者を含む300人を対象に医療機器治験を開始し、22年中の製品化を目指す。

糖尿病患者は国内に720万人いるとされる。患者は1日に5―6回ほど血糖測定が推奨されているため、従来の血糖値センサーでは、測定の度に針で指先を刺して採血する必要がある。

研究チームは、グルコースが吸収する中赤外の波長の光を出す、手のひらサイズの小型レーザーを開発。測定装置に指先を置いて固定し、猫 レーザーの光エネルギーを吸収させることで血糖を測定する。測定精度は国際標準化機構(ISO)の定める基準を満たす。

従来型の血糖センサーは採血時の体への負担や、チップや針などの消耗品にかかる経済的負担から、普及率は1割程度だという。

山川氏は「高精度で非侵襲的な血糖測定装置として、患者への普及拡大を狙う。また、気軽に血糖を測れるヘルスケア商品として、予防医療への活用も目指す」としている。

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